
「文章を書く」ことも大変ですが、「文章を書き続ける」ことも意外と大変なものですよね?
私もブログや書籍の執筆で、文章を書く機会が多いのですが、「書く」も「書き続ける」も同じようにたくさんの悩みがあるものです。
飽きずに書き続けることが出来て、なおかつ、分かりやすく伝わる文章を書き続けるためには、どうすればいいのでしょう?
そこで今日は……
「文章を"書き続ける"ために必要な4つのこと」をご紹介します。
文章を"書き続ける"ために必要な4つのこと
1. 一度にひとつのことだけを書かない
一度にひとつのことに絞って書くことは、一見効率的に見えるものだが「行き詰まり」(ライターズ・ブロック)を生み出すことも多いもの。常に1つのテーマしか持ってないと、日常の生活から得られるヒントを素通りしてしまうことも多いものです。完成・未完成を問わず、興味があるテーマであれば、途中まででも(タイトルだけでも)文字にして書いておくようにしましょう。
2. 他人の反応よりも、自分の反応に"反応"する
他人が何に反応するか、読者が何に反応するか、ということはほとんど重要なことではありません。最も大切なのは、自分が何に反応するかということです。自分が非常に興味を持って、書いたものが多くの人々に共鳴することもあれば、他人にとって全く価値のない場合もあるものです。しかし、文章を書く前に、他人の反応に"反応"していては、常に「書き手の苦悩」に陥ってしまいます。人の反応ではなく、自分の「興味」に反応するようにしましょう。
3. 書き出しを決めておく
文章を書くときに見事なスタート(書き出し)が切れれば、かなりの距離を楽しく書くことができるものです。問題は「書き出し」が上手くいかないときはどうすればいいのか?ということ。そのときは「質問から始める」や「なぜ(動機)から始める」(なぜ、○○は〜〜なのか?)または、引用文から始めるなど、いくつかの型を作っておくと、書き出しに失敗することも減るでしょう。
4. 一にも二にも集めること
材料がないのに、料理を作れる料理人がいないとの同じように、アイデアがないのに文章を書き続けられるひとはいないもの。アイデアの欠片が集まっていれば、あとはそれを並び替えるだけで書くことはできるものです。スランプなく書き続けていこうと思うなら、「書く」よりも「集める」ことに、もっと意識的に取り組んでいきましょう。
まとめ
そういえば、以前、作家の中谷彰宏さんに「本を書いている時に、常に新しい作品が生まれる」ということを教えてもらったことがあります。
中谷さんには「ライターズ・ブロック」(作家の行き詰まり)は無縁だと思いますが、そうやって生まれたアイデアを並行して、いくつもの作品をつくっていることもポイントなのかもしれませんね。
それから「知っていること」よりも「興味があること」を優先して書くほうが、やはり書き続けるためには大切なのだそうです。
当たり前なのかもしれませんが、自分の「興味」こそが、最大の原動力。「飽きない」ためにも、自分のワクワクする興味を大切にしていきたいものです。
今回の「4つのこと」は、シェラルド・M・ワインバーグ著『ワインバーグの文章読本』から、気になった部分をいくつか抜粋したものです。ワインバーグ氏と言えば『ライト、ついてますか』など技術書から、プログラマーの心理書まで40冊余りの著作を残している非常に有名なコンサルタントの1人です。作家の卵だけでなく、レポートや企画書などの課題を前に、頭をかかえている学生や社会人まで、文章を書く(楽しく)ことを教えてくれる一冊です。
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