鹿田尚樹の「読むが価値」

2011年01月30日

【文章術】文章を"書き続ける"ために必要な4つのこと―ワインバーグの文章読本

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「文章を書く」ことも大変ですが、「文章を書き続ける」ことも意外と大変なものですよね?

私もブログや書籍の執筆で、文章を書く機会が多いのですが、「書く」も「書き続ける」も同じようにたくさんの悩みがあるものです。

飽きずに書き続けることが出来て、なおかつ、分かりやすく伝わる文章を書き続けるためには、どうすればいいのでしょう?

そこで今日は……
「文章を"書き続ける"ために必要な4つのこと」をご紹介します。

文章を"書き続ける"ために必要な4つのこと


1. 一度にひとつのことだけを書かない
一度にひとつのことに絞って書くことは、一見効率的に見えるものだが「行き詰まり」(ライターズ・ブロック)を生み出すことも多いもの。常に1つのテーマしか持ってないと、日常の生活から得られるヒントを素通りしてしまうことも多いものです。完成・未完成を問わず、興味があるテーマであれば、途中まででも(タイトルだけでも)文字にして書いておくようにしましょう。

2. 他人の反応よりも、自分の反応に"反応"する
他人が何に反応するか、読者が何に反応するか、ということはほとんど重要なことではありません。最も大切なのは、自分が何に反応するかということです。自分が非常に興味を持って、書いたものが多くの人々に共鳴することもあれば、他人にとって全く価値のない場合もあるものです。しかし、文章を書く前に、他人の反応に"反応"していては、常に「書き手の苦悩」に陥ってしまいます。人の反応ではなく、自分の「興味」に反応するようにしましょう。

3. 書き出しを決めておく
文章を書くときに見事なスタート(書き出し)が切れれば、かなりの距離を楽しく書くことができるものです。問題は「書き出し」が上手くいかないときはどうすればいいのか?ということ。そのときは「質問から始める」や「なぜ(動機)から始める」(なぜ、○○は〜〜なのか?)または、引用文から始めるなど、いくつかの型を作っておくと、書き出しに失敗することも減るでしょう。

4. 一にも二にも集めること
材料がないのに、料理を作れる料理人がいないとの同じように、アイデアがないのに文章を書き続けられるひとはいないもの。アイデアの欠片が集まっていれば、あとはそれを並び替えるだけで書くことはできるものです。スランプなく書き続けていこうと思うなら、「書く」よりも「集める」ことに、もっと意識的に取り組んでいきましょう。

まとめ


そういえば、以前、作家の中谷彰宏さんに「本を書いている時に、常に新しい作品が生まれる」ということを教えてもらったことがあります。

中谷さんには「ライターズ・ブロック」(作家の行き詰まり)は無縁だと思いますが、そうやって生まれたアイデアを並行して、いくつもの作品をつくっていることもポイントなのかもしれませんね。

それから「知っていること」よりも「興味があること」を優先して書くほうが、やはり書き続けるためには大切なのだそうです。

当たり前なのかもしれませんが、自分の「興味」こそが、最大の原動力。「飽きない」ためにも、自分のワクワクする興味を大切にしていきたいものです。

今回の「4つのこと」は、シェラルド・M・ワインバーグ著『ワインバーグの文章読本』から、気になった部分をいくつか抜粋したものです。ワインバーグ氏と言えば『ライト、ついてますか』など技術書から、プログラマーの心理書まで40冊余りの著作を残している非常に有名なコンサルタントの1人です。作家の卵だけでなく、レポートや企画書などの課題を前に、頭をかかえている学生や社会人まで、文章を書く(楽しく)ことを教えてくれる一冊です。
ワインバーグの文章読本
ワインバーグの文章読本Gerald M. Weinberg ジェラルド・M・ワインバーグ G.M.ワインバーグ 伊豆原 弓

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2011年01月26日

【書評】10人中9人に嫌われてもいいから、残りの1人に興味をもってもらう―GIGAZINE 未来への暴言

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久しぶりにゆっくりと本を読みました。でもって、かなり面白かったのでご紹介します。

『Gigazine 未来への暴言』は、"日本で最も読まれているモンスター・ニュース・サイト"である、GIGAZINE(ギガジン)の編集長・山崎恵人氏が、ネットメディアを通じて、現在、そして未来に、一体何を感じているかということを綴った本です。

とにかく「日本一のブログメディア」であるギガジンの中の方が、一体どんなことを考えているのかということに興味があり、手にとってみたわけですが、「そうなんだ」「やっぱりな」と共感できるもの、そして「なるほど」と想像以上に興味深い視点が詰まった一冊になっていました。

ネットでメディアを運用している人にとっては、とても参考になるもの、したいものがかなり凝縮されているのではないでしょうか?

以下、個人的に気になった部分をいくつかご紹介します。

・10人中9人に嫌われてもいいから、残りの1人に興味を持ってもらう
インターネットをメディアとして考えた場合、100人のうち99人に嫌われても無視されてもいいから、たった1人にリーチすればそれで十分、というわけです。極端な話、1000人のうちたった1人でも、パソコン経由のインターネットであれば3万人です。(*日本のインターネット人口はパソコン経由で3000万人程度)

面白い特徴として、ポジティブなコメントを残す人はあらゆることについて大抵ポジティブな反応をしており、ネガティブなコメントを残す人はあらゆることについてネガティブな反応をしている、という事実があります。結果、あらゆるものについて素直に受け入れている人と、あらゆるものに文句を付けている人とに分けることが可能です。

GIGAZINEくらいの規模になれば、メディアとしてかなり大規模ですから、マスメディアのように「たくさんの人に好かれる」「なるべく嫌われない」というような方向を目指す可能性もあるわけです。

しかし、「無難で面白くないものが多い理由がまさにこの全方向美人を目指す方向性によって形つくられてきた」と書かれているように、10人中9人に「嫌われない」ような"お付き合い的"な在り方が、逆に「無難で面白く無い物」を作り、結果として誰からも好かれないようになってしまうのではないか?ということですよね。

「あ〜、あるある」と割と有りがちな落とし穴なわけですが、私も色々と心当たりのあるところで、自戒を込めて読んでいたわけです(汗)

詳しくは本書を読んで感じたり、考えたりして頂きたいのですが、GIGAZINEのような規模ではなくても、ブログなどのメディアを運営・活用している者としては「10人中9人に嫌われてもいいから、残りの1人に興味をもってもらう」ということについて、改めて意識を向けてみる必要があるのかもしれませんね。

個人的には結論に繋がる「無料であるものに対価を払うという時代」という部分に、深く共感しつつ読んでいたので、興味があれば、みなさんも読んでみるといいと思いますよ。ネットを通じて活動をしている一人として、とてもオススメしておきたいと思います。
GIGAZINE 未来への暴言
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2011年01月12日

【片付け本】身の回りの整理は、まず、"捨てる"を終わらせる

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気がついたら、2011年にも突入したということで、色々と部屋の片づけをしておりました。"部屋の片付け"が大切なことはわかっているのですが、片付けって、なかなか捗らないものですよね。

そんな"部屋の片付け"なわけですが、「片付け」と言っても、実は"片付け"には2つの意味がありますよね。

1つは「捨てる」こと。"整理"ですね。
もう1つは「整える」こと。"整頓"ですね。

個人的には「整理整頓」が大の苦手なので、どうやったら部屋をキレイに片付けることができるのか…と、本気で気になって本を読んでいました。

人生がときめく片づけの魔法―近藤麻理恵


この本では"片付けの基本"は「"捨てる"を終わらせる」ことが、いかに大切かということを筆者の経験と事例を踏まえて紹介していますが、「捨てる」の徹底ぶり(述べ100万個以上のモノを捨ててきた人生)が半端じゃない!

1. 書類は全捨てが基本
結論を言うと、書類は「全捨て」が基本です。書類の管理は、基本的に難易度の高い作業ですから、「今、使う」「しばらく必要」「ずっと必要」と、この3つに該当しないものはどんどん捨ててしまいましょう。

2. まずは洋服から捨てる
部屋の片付けを効率的に始めるなら「衣類」から取り掛かること。衣類は、本や書類・小物に比べて「残すor捨てる」の判断がしやすいからです。間違っても、思い出の品や小物類の片付けから始めないようにしましょう。

3. "過去に対する執着"を捨てる
モノを捨てられない原因は、実は2つしかありません。「過去に対する執着」と「未来に対する不安」。何を持つのかは、まさにどう生きるかと同じこと。過去や未来にとらわれ過ぎずに、今輝ける自分になるためにも、モノに埋もれる生活から抜け出しましょう。

まとめ


この本を読んで感じたのが、部屋の片付けが苦手な人って「何かを手放す」ことに不安を持っているのかもしれないのですね。数年前に着ていたお気に入りのジャケットを、今でも大切に保管していた私は「過去に対する執着」があったのかもしれません(汗)そのジャケットでデートが上手くいった経験とか?(笑)

私は早速に「片付けの魔法」を使って、ゴミ袋6袋分のモノを捨てましたが、部屋の雰囲気がガラッと変わりましたよ。あぁ、こんなに明るかったんだな…壁が。って。

片付いた部屋で心機一転するとともに、"捨てる"を通じて自分の過去と向きあうことは、意外なほどに充実するものです。

年末の大掃除も出来なかったけど、キレイな部屋にして、仕事もプライベートもスッキリとするぞ、という方には、ぜひともオススメします。
人生がときめく片づけの魔法
人生がときめく片づけの魔法近藤 麻理恵

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