鹿田尚樹の「読むが価値」

2011年02月28日

【税金】給与所得者も必見?確定申告までに読んでおきたい税金の本―オススメの3選

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みなさん、確定申告は済みましたか?

私は去年、締切ギリギリまで掛かってしまったのですが、今年は週末を利用して、なんとか書類を揃えることができました。

確定申告の書類を揃える中で、「サラリーマンでも必要経費が認められるのかぁ」や「還付金が早く戻ってくる方法があるんだぁ」など、新しい発見もいくつもあったものでした。

私もあまり得意ではありませんが、"給与所得者"でも、税金の基礎知識くらいは学んでおきたいものですよね。

そこで今日は……
「給与所得者も必見?確定申告までに読んでおきたい税金の本」を3冊ピックアップしてご紹介します。

給与所得者も必見?確定申告までに読んでおきたい税金の本


1. フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。
―きたみりゅうじ

2005年に発売されて以降「フリーランス・個人事業主」にとっては、まさに"バイブル"として確定申告シーズンに欠かせない一冊となっています。
現在でも多くの書店で、平積みされているケースも多く、給与所得者から個人事業者になった方や、タイトル通り"フリーランス"の方たちにとっては税金のわかりやすい入門書として人気を博しています。

「領収書がない経費はどうしたらいいの?」や「経費って一体どこまで積めるの?」といった、自営業者や個人事業主・フリーランスなら、一度は気になる"税金の仕組み"について、類書がないほど"わかりやすく"解説してくれるというのが本書の特徴です。

5年も前の本なので、今では変更点もいくつかあるかもしれませんが、まずは誰でもわかりやすい入門書としてオススメです。

フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。


2. 個人事業、フリーランス、副業サラリーマンのための 「個人か? 会社か?」から申告・節税まで、「ソン・トク」の本音ぶっちゃけます。
―岩松正記

…で、2冊目がコチラの本ですが、今回の記事を書くキッカケにもなった本です。

現段階では「個人事業・フリーランス・副業サラリーマン」にとって、もっとも分かりやすい"税金"の本です。特に給与所得者でも、最近"副業"が流行していることもあって、確定申告をする必要がある人も増えてきたかもしれません。しかし、いざ確定申告になると「白・黒」はっきりできない「グレー」な部分にぶつかることも多いものですよね。そんな「グレー」にも対応している本は、意外と少ないもので、これってぶっちゃけどうなの?という疑問が次々と解消していく本でした。

ちなみに私は書籍の印税や、講演料・原稿料などがありましたが、そのなかの「印税収入」が"変動所得"と呼ばれるもので、ある一定の条件に当てはまっていれば、税金の負担を軽くしてもらえるのだということを初耳で知りました。

プロ野球選手のように、1年あたりの年棒が劇的に変わるような人は少ないと思いますが、「税金のことは、知らない人が悪い」と言われる"税"の世界では、こういう豆知識もしっておくと必ず役に立つこともあるはずです。

税金に関する"へぇ"の宝庫でした。特に私のような"税金音痴"には、かなりお役立ちな一冊です。

個人事業、フリーランス、副業サラリーマンのための 「個人か? 会社か?」から申告・節税まで、「ソン・トク」の本音ぶっちゃけます。


3. すべての日本人のための 日本一やさしくて使える税金の本
―久保憂希也

3冊目は"税金"について、"小説"に近いスタイルで、分かりやすく解説してくれる本です。

配偶者がアルバイト・パートに出るときに「103万円の壁」(*追記参照)があるというのは知っていたのですが、それも少しずつ制度に変化があり、今はたとえ103万円を超えたとしても、働くことで課される税金によって「手取り」が少なくなる、ということも解消されてきているそうなので、「103万円の壁」はもうなくなっているそうです。

代わりに、税金ではなく、社会保険で"配偶者の扶養から外れる"ということで、手取り額が減る「130万円の壁」というのがあるそうです。よくある誤解だそうですが、知っておかないと色々と"お金"に直結するものですよね。さすがに、元国税勤務の方が書いているだけあって、色々と分かりやすかったです。

税金の細かいことはいいけど、本質的なことをサクっと知りたい!という人には非常に取っ付き易い税金の本になっています。

*追記:家計を助けるため仕事をする際に、給与所得が"103万円"を超えると、配偶者控除が出来なくなる。そのため、一気に所得税が増える可能性があるので収入を調整しようとすること

すべての日本人のための 日本一やさしくて使える税金の本

まとめ


給与所得者だとほとんど関心がないかもしれない"確定申告"と"税金"ですが、税金は切ってもきれない存在なので、やはり必要なことは知っておいたほうがいいものです。

先日、知人が「確定申告の還付金って、自営業者にとってはボーナスみたいなもんだよねぇ」と飲みながら話していたのですが、何も知らない人は多くの場合、随分と損をしているものだそうです。人それぞれかもしれませんが、還付される税金があるのであれば、少しでも多く還付された方が嬉しいですよね。

サラリーマンでも副業をする方が増えてきて、そろそろ確定申告の締切が気になっている方も多いと思いますが、そんな時は、ぜひ上の3冊を参考にしていただければと思います。

2011年02月26日

【選書セミナー】"10分間リーディング"の講演が無事に終了―キャバクラやら、ウイスキーの話やら。

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久しぶりの講演で、90分という長丁場でしたが、トラブルもなく無事に終了。ホッと一息です。

今回は「10分間リーディング」という読書をテーマにしたセミナーでしたが……

本を読むことからスタートして、得た情報で新しい知的生産物を創りだすまでのプロセスを、自分自身の体験を元にした"5つのストーリー"を交えてお話させて頂きました。

キャバクラやら、ウイスキーの話やらと、割と不真面目な単語も登場しましたが、聞いてくださった方には十分に伝わったのではないかな?と思っています。

おかげ様で本もたくさんご購入頂きましたし(笑)

3年前にブログをスタートしてから、1年目のときに藤井孝一さんをお招きして勉強会を開きましたが、その講師(藤井孝一さん)にこうしてゲスト講師にお招き頂けるとは、当時は想像もしていませんでしたし。

ということで、参加者のみなさん、アンテレクトのみなさん、本当にありがとうございました。

2011年02月21日

【説得】"へぇ"と納得感のあるプレゼンにするための5つのPoint

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3日後に講演する機会が迫ってまいりました。はい、やばいです(笑)

本を出したことをキッカケに、講演をする機会も増えてきましたが、そろそろ"ちょっとだけ"でもスキルの向上を図りたいと思っております(汗)(

単なる"説明"で終わらない、ちょっとした「へぇ」という納得感も感じるプレゼン。そんなプレゼンをするには、どうしたらいいのか気になっていたところ。

そこで今日は……
「"へぇ"と納得感のあるプレゼンにするための5つのPoint」をまとめてみたいと思います。

"へぇ"と納得感のあるプレゼンにするための5つのPoint


1. "手垢のついた表現"を避ける
分かりやすい解説でお馴染みの池上彰さんは「"手垢のついた表現"では何も語っていないのと同じ」と著書に書かれています。たとえば「仕事を効率的にするには、書類の整理を上手く行うことだ」というのは、あまりに当たり前すぎて、何も語っていないのと同じだということです。自分が行うプレゼンの前に、今から伝えるメッセージが"当たり前すぎる"か"手垢のついた表現"か、一歩引いて考えてみるといいでしょう。

参考:相手に「伝わる」話し方―池上彰(著)


2. 二つは一つ
話の内容により説得力を与えるために「二つは一つ」という論法が使われることは多いもの。これは「異なると思われているものが、実は一つの理論で説明できる」ということ。一見、全く異なる事象のことでも、実は同じ原理で説明できる、となれば、多くの人が興味を惹かれる話になるものです。「りんごが木から落ちる」のも「月が地球を回る」のも、実は同じ力で説明できる、、、ということや、ハリウッドの人気映画には、実は不変のストーリーの構造がある(三つは一つ、四つは一つ、にもなる)など、一見異質なモノが繋がった瞬間に「へぇ」という面白さと納得が生まれるでしょう。

参考:「超」文章法―野口悠紀雄(著)


3. メタファーは万言にまさる
どんな話(プレゼン・スピーチ)でも、すべてのものを結びつけ、共鳴させるテーマやイメージ、フレーズや旋律があれば、まさに鬼に金棒。大切なことを伝える際に、ポイントを並べるだけよりも、1つのストーリーや、印象深いメタファーを用いることができれば、説得力があり、心に残る話になるものです。貴重な時間を費やしても、心に残るメタファーがないか、考えてみるようにしましょう。

参考:セクシープロジェクトで差をつけろ!―トム・ピーターズ(著)


4. 失敗談を入れる
スピーチの名人とも言われる田中角栄元首相は、聴衆に対して話をする際に、必ず"2回の失敗談"を入れたそうです。どんな話でも、頭ごなしに言われては納得できないのですが、自分の失敗談を語ることで"聞き手の心理的なハードル"を下げることができるそうです。話の冒頭や途中に、失敗談を取り入れてみましょう。

参考:小沢選挙に学ぶ 人を動かす力―野地秩嘉・小塚かおる(著)


5. 悪役を作る
冒険物語には必ず「悪役」が登場するものです。それは、主人公の存在を際立たせるためですが、プレゼンやスピーチでも使える方法です。自分の主張の「対立概念」や「反対概念」を用いて、より説得力のある構成にしてみましょう。「ゴリアテがいなければ、ダビデもただの人」だということです。

参考:仕事はストーリーで動かそう―川上徹也

まとめ


今日たまたま観たテレビ番組の中で『これからの「正義」の話をしよう』のマイケル・サンデル氏が登場していました。

サンデル教授の話はとても分かりやすく、説得力に溢れた話をされていましたが、今日この記事でご紹介した「2つは1つ」という論法を使われていたようなので、ちょっと「説得力のある話し方」について考えてみようと思ったところでした。

必ずしも、すべてのポイントを1回のスピーチやプレゼンで使えるかわかりませんが、個人的な備忘録として、今週の講演での活用を心がけて望みたいと思います。

【選書セミナー】読書の達人直伝!速く読めて忘れない『10分間リーディング』(2月24日19:00〜)秋葉原ビジョンセンター

2011年02月14日

【告知】2月24日は"ビジネス選書セミナー"で講演予定です。

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すっかりとお知らせが遅れてしまいましたが、藤井孝一さんの株式会社アンテレクトさんが主催する"ビジネス選書&サマリー"で講演をすることになりました。

お題は……
読書の達人直伝!速く読めて忘れない『10分間リーディング』

ということで、2月24日(木)ビジョンセンター秋葉原にて19時からの予定になっています。

詳しいお知らせ&お申し込みはコチラのページからどうぞ。

2011年02月12日

【選書】2010年の"Best of ビジネス書"って何?―2010年に読んだ本の中からオススメの16選

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2010年の"Best of ビジネス書"って何?

…ということを決めるべく、某所より「2010年の出版書籍の中からビジネス書のオススメを"3冊"教えてください」というご依頼がありました。

とは言いましても……
「ビジネス書を3冊選べ!」と言われても、なかなか難しいのですよ。

売上?インパクト?学びの多さ?はたまた、しがらみ?(笑)
明確な基準も特にないので、一体どんな基準で選べばいいのか、なかなか難しい判断を迫られております。

ということで、今日は……
2010年を振り返りつつ、"Best of ビジネス書"の候補を「"翻訳書"部門」「"名門大学"部門」「"ベストセラー"部門」「"私的選書"部門」「番外編@A」と、カテゴリ分けをして、いくつか挙げてみたいと思います。

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2011年02月09日

【書評】Googleからビジネスを学ぶ、混迷の時代を勝ち抜く5つの教訓―ビジネスで大切なことはすべてGoogleが教えてくれる

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"ビジネス"の見本といえば、以前はトヨタやソニーといった企業が学びのモデルになっていましたが、時代は変わり、現在では"アップル"や"グーグル"から学んでみようというケースが増えているそうです。

中でも"グーグル"という会社は、アップルやザッポスといった今をときめく大企業、さらにはアメリカ大統領オバマ氏までもが、ビジネスのモデルケースとして多くのことを学んでいるのだそうです。

そんなグーグルは、なぜ誕生から10年あまりで「世界でもっとも成功した企業」となったのでしょうか?ビジネスに携わる人なら、気になりますよね。

そこで今日は……
「Googleからビジネスを学ぶ、混迷の時代を勝ち抜く5つの教訓」をご紹介します。

Googleからビジネスを学ぶ、混迷の時代を勝ち抜く5つの教訓


1, "動詞"ようもないほどシンプルにする
Googleは今、「検索する」という動詞として使われることもあるものです。それは、「Google=検索」というメッセージがシンプルだからです。わかりやすいシンプルなメッセージは、アクションにも結びつきやすいものです。顧客や見込み客に"何をしてもらいたいか"を明確に意識すること。そして、あなたの母親でさえわかるようにシンプルにしましょう。

2. 背中をかいてくれ、君の背中もかいてやるから
グーグルが膨大な情報を整理し、適合性の高い検索結果を表示できる1つの理由は「みんなの力を利用」しているからだと言われています。ページランクという被リンク数を中心とした、ページの格付け機能も「群衆の知恵」を借りた賜物です。常に「群衆が正しい」というわけではありませんが、今の時代に「みんなの知恵を引き出す」ということは、とても大切な教訓になるはずです。

3. 部族を集めて、リーダーになる
人々の溢れかえったウェブの中で、私たちが果たすべき役割というのは「プラットフォームの構築」、つまり「部族」を作ること。そして、その部族のなかで、リーダシップを発揮することである。そういったコミュニティ活動が、最終的にあなたのビジネスを支える強力な援軍になるもの。みんなの力を借りるプラットフォームを作りつつ、コミュニティに真摯に正直に向かいリーダーシップを発揮しましょう。

4. そばにいれば、愛される
なぜ、グーグルは「無料でWi-fiの提供」を行ったり、「独自の携帯の販売」をしたり、「無料でハードウェアを提供」するのか?それは、常にオーディエンス(ユーザー)の近くにいたいと思うからだ。ユーザーを招くわけではなく、自らがユーザーに近づく(そばにいる)ことが、自然と愛され、常に選択肢の1つに選ばれる理由になっているものです。なるべく、ユーザーのそばにいるようにしましょう。

5. 決して邪魔をしない
グーグルの小さなテキスト広告は、巨大で精巧なグラフィック広告よりも、数十倍、数百倍もクリック率が高い。その理由は、おそらく「タイミングがよかった」からだ。タイミング良く、その場所にいられるには「邪魔をしない」ことが大切。常に「自分が自分が」とでしゃばってはいけないのである。アクションを起こしてもらいたいがために、適切なタイミングを無視して「邪魔をする」ことだけは決してしないようにしましょう。

まとめ


私も7〜8年前から、検索は常に「Google」を使いますが、あのシンプルさと速さが何より好きで使い始めました。

こうして「ビジネスを成長させるために」という目的(視点)でグーグルを見たのは初めてですが、「シンプルがいちばん」や「みんなの知恵を利用する」なんていうのは、現在のユーザーの思考やビジネスモデルの作り方に参考になることが多いのではないかな、と思って読んでおりました。

ウェブがこれだけ発展した現在ですから、ウェブ的な発想をビジネスに持ち込むということも、大切なのではないでしょうか?

ある経営者の方に薦められた?渡された?ので読んでみましたが、「グーグルらしさ」を少しでも参考に、ウェブ活動に活かしていきたいと思います。

今回の「5つの教訓」は、アロン・ゴールドマン著『ビジネスで大切なことはすべてGoogleが教えてくれる』からの抜粋です。事業に携わる人はもちろん、ウェブサービスを立ち上げたり、運営している人にも参考になることが多いはずです。
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