【インタビュー】日本実業出版社・滝さん:『サラリーマンが出版するための100の方法』vol.02 | 鹿田尚樹の「読むが価値」

2008年09月08日

【インタビュー】日本実業出版社・滝さん:『サラリーマンが出版するための100の方法』vol.02

出版は個人にとってのIPO

『レバレッジ人脈術』本田直之


「個人×ブランド化」時代に、
サラリーマンでも「自分をブランド化」する方法。

それが「出版」です。

『聞くが価値』vol.02でも、サラリーマンでありながら出版を実現させた坂田篤史さん、千葉智之さんにお話を伺い大変に好評でした。


今回はサラリーマンでありながら出版を実現する方法を編集者の方に、インタビューをしてきました。

『サラリーマンが出版するための100の方法』vol.02です。


その第2回目の方は・・・

3000人を即戦力に変えた一流ホテリエが教える 最高のスタッフの育て方
いつも仕事に追われている上司のための 部下を動かす教え方
出会った人すべてを味方に変える技術
頭のいい段取りの技術


担当編集者。

日本実業出版社・編集者の滝啓輔氏です。


ということで、いってみましょう!

■THE・インタビュー:


鹿田:

滝さん。今日は宜しくお願いします


滝氏

「こちらこそ、お願いします」



編集者が応援したくなる人


鹿田:

最近、サラリーマンでも出版を目指す人が多くなっていますが・・・
滝さんから見て、応援したくなる人はどんな人ですか?


滝氏

「ん〜、サラリーマンに限定することではありませんが」

「1つ目に、本が好きな人であり、本という形にこだわる人であってほしいですね」


鹿田:

なるほど


滝氏

「なぜ、本を出版しなければいけないのか、そこにこだわってほしいと思います」

「情報を伝える手段って・・・」

「出版じゃなくてもいいじゃないですか」

「情報商材でもいいし、セミナーという形式でもいいし」

「そこで、なぜ出版なのか」

「そこがはっきりしていないと、本人が実際に書くときに心が折れてしまうことがあります」

「逆にそこが明確だと、本人が書くときふんばりがきくんですよ」


鹿田:

本を出す理由が明確な人・・・確かに重要ですね

ほかにも、何かありますか?


滝氏

「2つ目にですね、これを伝えたい!というものが明確な人ですね」

「ビジネス書を書きたい人には、名刺代わりに書きたいという人が結構いるんですが・・・」

「読者は名刺を買いたいわけではないですよね?」

「それなら自費出版でいいじゃないかと思うんです」

「僕らの最終的なお客様は読者ですから、読者にとって有益な情報が必要なんですね」

「名刺代わりに本を出すことは否定しませんが、やはりこれは伝えたい!というものがあって、それが読者にとっても有益な人。そういう方ですね」


鹿田:

なるほど、読者に伝えたい!そういう気持ちも大切なわけですね。

3つ目もありますか?


滝氏

「3つ目はですね・・・2つ目に関連することですが」

「伝えたい!という内容が、読者の需要を見込めるコンテンツであること。役に立つことですね」

「ユーザーがいないかぎり、商品(本)とはいえないので、やはり独りよがりのコンテンツではダメなんですね」


鹿田:

はい


滝氏

「ビジネス書というのは、誰かに役に立ってこそのものだと思うんですね」

「僕が思うに、やはり悩んでいる人がその解決法を探して本を購入する」

「これがビジネス書の基本だと思うんですね」

「だからこそ、それに応えられるコンテンツを提供したいというのが、僕の思いでもあるんです」


鹿田:

読者にとって有益なコンテンツ。これは本当に大切ですね。


滝氏

「それから対話力。これも重要です。」

「1、2、3の条件を満たした人にわりと多いのは、自分にこだわりすぎてしまうこと」

「やはりいい本を作るには、他人の目、編集者の目が必要だと思うんですね」

「他人の声、編集者の声に素直に耳を貸してくれる。独りよがりにならないことが大切だと思うんです」


鹿田:

対話力。編集者の方ともキチンとコミュニケーションとれることですね。


滝氏

「はい」

「でも、勘違いしてほしくないのは、編集者に対してもキチンと意見してほしいということですね」

「編集者も意見をいうことはありますが、それにはいはいと従えというのではなくて、キチンと意見を言ってほしいと思います」

「編集者も時として間違うこともあります(汗)」

「そこで、パワーバランスが編集者に片寄りすぎていると、これも問題なんですね」

「ですから、お互いにキチンとコミュニケーションできること、まさに対話ですね。これが上手くいくことが大切です」

「上手に出過ぎないし、下手にも出過ぎない。これが大事なんじゃないかと」


鹿田:

なるほど。


滝氏

「最後にですね・・・」

「あえていうならば、その人にしか書けないものがある。その人の言葉で語れる人、ですね」

「僕は本当に使えるノウハウというのは世の中には限られている、と思うんです」

「だからこそ、同じような内容のノウハウだとしても、その人にしか書けないこと、これが1つでも欲しいんですよ」


鹿田:

たとえばどんなものですか?


滝氏


「たとえば、よくある時間管理術でも、テレビのタイムキーパーをやっている人なら、その人じゃないと書けないことってきっとあるはずなんです」

「それこそタイムキーパー流:時間管理術みたいな(笑)」

「これは、他の人には書けなそうですよね」


鹿田:

なるほど。


滝氏

「その人でしか書けないコンテンツであること」

「これが5つ目のポイントですね」

「本を書きたいという人にはあなたらしい、自分の言葉で語ってもらいたいですね」



著者になるために必要なもの


鹿田:

そろそろ次の話題にいきましょう!

ではですね・・・

サラリーマンに限定しまして、著者になるために必要なもの

これは何かありますか?


滝氏


「一つ目、時間が取れる人。これが大事ですね」

「みなさん本業があるわけじゃないですか。サラリーマンですから」

「組織に所属している以上、本業があってその上で本を書く・・・」

「だからこそ」

「時間が取れるのか。というよりは時間をしっかり取る気があるのか」


鹿田:

はい


滝氏

「本を書きたい情熱を持っているのであれば、たとえ短い時間でもしっかり捻出していくこと」

「本業が忙しくても、時間を取って書けること。これが重要ですね」


鹿田:

なるほど


滝氏

「2つ目はですね・・・」

「組織の了解、応援を得られるのか?ということですね」

「場合によっては、本の校正に何日もかかるとか、カバー写真撮影で時間がとられるとか」

「あるいは、社名を使えるか?とかあるじゃないですか」

「やはり組織で本を書くには根回しも必要だと思うんですね」

「そういう根回しもキチンとできる人じゃないと厳しいと思います」

「それから・・・」

「会社に応援されるというのも、結構大変ですよね」

「恐らく経営者の本音は・・・本を書く暇があれば、ちゃんと働けよ、ではないかと(笑)」


鹿田:

当然ですね(笑)


滝氏

「そこをしっかり根回しして、応援してもらえるか。本業にいかに影響を与えないか。これも重要です」


鹿田:

なるほど。


滝氏

「3つ目はですね・・・」

「コンテンツを公開しておくこと」

「編集者として、心配していることは・・・この人には、本当に書ける力があるか?ってことですね」

「実際、わからないじゃないですか?本当に書けるかどうかって」

「サラリーマンであれば、恐らく1冊目の著書になるわけですよね」



鹿田:

そうですね。


滝氏

「本のアイデアならいくらでも言えると思いますが、問題は本当に書けるかどうかってことですよね」

「そのときに、編集者が何を見ればいいのかと」

「僕らとしてはどんな形でもいいから実力を知りたいんですね」

「ブログとか、メルマガとか、あるいは社内報とかでもいいです」

「お金があれば小冊子などを作ってもいいですし、その人の実力をチェックできるメディアがあることが大事ですね」



鹿田:

情報を公開しておくこと、ですか。


滝氏

「そうですね。コンテンツを公開しておくことで、こちらも実力がわかるわけですよね」

「本って、作るのに結構費用もかかるし、出版社や編集者からすれば投資に近いものがあるんですね」

「それを、知らない著者、1回しか会ってないで実力も未知数な人には、なかなか投資できないですよね」

「だからこそしっかりコンテンツを公開してほしいと」



鹿田:

なるほど。


滝氏

「それから、もう1つ大切なこと」



鹿田:

はい。


滝氏

「所属している企業(組織)に対して、迷惑をかけないでほしいです」

「サラリーマンの一番のネックは、企業(組織)に属していることなので、最低限会社に迷惑をかけないようにしてほしいと思います」

「そこだけは、気をつけていただきたいなと」



サラリーマンが1冊目を出せる秘訣


鹿田:

それでは、次のテーマにいきましょう!

サラリーマンが1冊目を出せる秘訣

これはいかがですか?


滝氏

「ん〜秘訣ですか(笑)」



鹿田:

はい、秘訣をお願いします(笑)


滝氏

「ん〜(笑)」

「初期の段階では、出版社・編集者と接点を作ること」

「これはいろんな方法があると思うんですが・・・」



鹿田:

たとえばどんな方法がありますか?


滝氏

「たとえば、まぁ、持ち込みもありますし・・・」

「他の著者とのツテ・コネ。これもありますよね」

「あとは、編集者が来そうなセミナーに行くとかですね」

「言わば編集者が来そうな場所を張る、と(笑)」



鹿田:

編集者が来そうな場所を教えてください(汗)


滝氏

「僕の場合はですね・・・」

「出版記念パーティーとか、気になるセミナーとか、割と行くほうですね」

「著者探しや勉強のためにも参加している編集者は多いと思いますよ」



鹿田:

結構、参加されてるんですね。


滝氏

「はい。そこで重要なことですが・・・」

「そこで、接点を持った編集者がいれば、その方に企画を持っていったほうがいいですね」


鹿田:

お、これは重要ですね(笑)


滝氏


「つまり、接点を作っただけで、安心しないということです」



鹿田:

なるほど


滝氏

「セミナーなどに参加すると名刺交換をしますよね」

「そこで、大抵の方が言うんですか・・・」



鹿田:

はい。


滝氏

「何かあればお願いしますと」

「だけど、僕らからすると、とりあえず今は何もありませんって(笑)」



鹿田:

たしかに(笑)


滝氏

「名刺交換ってあくまでもスタート地点じゃないですか」

「大事なのは、そこからいかに自分を知ってもらうか」

「企画を実際に送ってみるとか、相談してみるとか」

「厳しい言い方ですが、待っていても、何もありませんよ」

「とにかく接点を作ったあとは、アクションすることが重要です」



鹿田:

アクションですね。


敏腕編集者:滝氏のオススメ本


鹿田:

最後に・・・

滝さんオススメの一冊、とか教えてください(笑)


滝氏

「オススメといっても、いろいろな選び方があると思うのですが、今日は自分にとって本当に役立つ本を選びました」


というわけで、7冊のオススメ本です。


広告コピーってこう書くんだ!読本

多発発想 アイデア・ダンプ

売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方

文章の書き方 (岩波新書)

文章のみがき方 (岩波新書 新赤版 1095)


↑仕事柄・・・アイデアの出し方、コピーの考え方、文章の書き方の参考にされているそうです。

はじめての課長の教科書

↑本の作り方が非常に素晴らしいとのこと。「こういうものを作りたいですね」(滝談)


勝負に強い人がやっていること―ここぞという時に結果を出す考え方・行動の仕方

↑少しジャンルが違いますが、仕事をする上で悩んだときにはこんな本もオススメです。

DSCF3110.JPG


【まとめ】

出版する際に「一緒に仕事がしたい!」と思う人

@本という形にこだわる人
A伝えたいことが明確な人
B「役立つ」内容を伝えられる人
C編集者と対話ができる人
Dその人でしか書けないものを持っている人

サラリーマン著者に必要なこと

@「時間」が取れること
A所属企業(組織)の応援を得られ、または迷惑がかからない根回しをすること
Bコンテンツを公開しておくこと(ブログ・メルマガetc)

サラリーマンが1冊目を出す秘訣

@まずは出版社・編集者と接点を作っておく
A接点だけでは満足せずに、実際に行動を起こす(企画を送るetc)


************

インタビューを終えて・・・。






『聞くが価値』vol.01にも参加していただきました、滝さんでした。

詳しくは書けませんが・・・(汗)

滝さんとのセミナー後の懇親会(2次会?3次会?)は異様な盛り上がりとなっておりまして(笑)


・・・話がそれました(笑)


実は前回の斉藤氏と同様に、
記事の3倍くらいの量のインタビューをしていたのですが、
全てを記事にはできないほど、濃密なお話をしていただきました。

・企画を出して、ダメになった後にどうすべきか?

・編集者にもスタイル・出版社にもタイミングがある。

・滝さんの編集に対するポリシー




などなど。

非常に素晴らしいお話しを聞かせていただきました。


滝さんの編集に対するポリシーは非常に明確で・・・

「読者にとって、1つでも本当に役立つことが載っている本を作る」

つまり

・「定価に見合った価値」
・「期待を超える価値」


を提供したいということでした。

ありがたいです(涙)


滝さん、本当にありがとうございました!




この記事へのコメント
鹿田さん、こんにちは!

今日の記事、ランキングサイトを見てたらタイトル(滝さんのお名前)が
目に入ってソッコーでアクセスしてしまいました(笑

今日の記事もまた、これとない貴重な内容ですね。

「まずは、書きたいこと、伝えたいこと、そして何より人のために
なることが書けないうちはダメ!」

「このままいって、そういう魂を込めて書けるようなモノが
自分の中にできるのか?」

そんなことを思いながらもまた、色々勉強させて頂きました。

ありがとうございます!

そして、もはや伝説化してきた『聞くが価値Vol.01』の2次会(3次会?)・・・

これは続編が大きく期待されますね。
滝さんとウェブ商人川島さんもお呼びして12月にゼヒ(笑
★Posted by 早川ノブ@BBR at 2008年09月09日 11:42

ノブさん、ご無沙汰しております。
私としてはあの3次会の印象を払拭しようと、今回はマジメにお答えしてみたのですが……(汗)。

やはり、マジメな1次会から×××な3次会までオールラウンドに対応できる編集者として、今後も頑張って行こうと思います。

またお会いしましょう!
★Posted by 滝@日本実業出版社 at 2008年09月09日 16:44

smoothさんブログと、鹿田さんブログをいつも楽しく拝見させてもらっています。本を読む、セミナーを聴く、出版、自己ブランディングなど興味深い話が多く勉強させてもらっています。この前、大阪で坂田さんともお会いできました(D氏セミナーにて)^^ もし大阪くるときがあればぜひお会いしたいですね。
★Posted by チビタマ at 2008年09月10日 11:20

早川ノブ@BBRさん

>そして、もはや伝説化してきた『聞くが価値Vol.01』の2次会

もはや滝さんを「伝説化」させる会でしたね(笑)

のぶさん、11月29日にご帰国してください(願)
★Posted by 鹿田尚樹 at 2008年09月11日 10:31

滝さん

>マジメな1次会から×××な3次会までオールラウンドに対応できる編集者として・・・

万能型過ぎますよ(笑)

ただし

>私としてはあの3次会の印象を払拭しようと、今回はマジメにお答えしてみたのですが……(汗)

完全払拭はできなかった模様です(笑)
★Posted by 鹿田尚樹 at 2008年09月11日 10:33

チビタマさん

コメントありがとうございます。
坂田さんにお会いしたのですね。

では、大阪では坂田さんも含めてみなさんでお会いしたいですね。
楽しみにしています!
★Posted by 鹿田尚樹 at 2008年09月11日 10:34

サラリーマンで出版ということで釘付けになってしまいました。
いやぁ、本当にためになるとともに、自分磨きにますます精を出さなければいけないと思いました。
すばらしいインタビューシェアありがとうございます!
★Posted by hiro at 2008年10月23日 08:03

hiroさん

>サラリーマンで出版ということで釘付けになってしまいました。

ぜひ、出版を目指してブログも切磋琢磨していきましょう!
こちらこそ、ありがとうございます。
★Posted by 鹿田尚樹 at 2008年10月26日 12:25

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