
『ツイッターノミクス』タラ・ハント(著)津田大介(解説)
先日の「ディスカヴァーブッククラブ発足イベント」以来、ディスカヴァー・トゥエンティワン社の評判がうなぎ登りみたいだ。
ツイッターをみても、ブログをみても、リアルで誰かにあったとしても…
そこでは、本好きな読者の方や、出版関係者の多くが"ディスカヴァー"という言葉を口にしている。
会社の規模や、実社会での影響力を考えれば、それがかなり異様な光景に映るのは間違いない。
でも、なぜそんなことが起きているのか?
それは、この『ツイッターノミクス』を読めば、十分すぎるほど理解できるのかもしれない。
この本でも書かれていることだが…
リアルの世界では、大企業や大富豪の影響力はいつまでも絶大だ。だが、オンラインという新世界では、ゲームのルールがまったく違う。
そうオンラインの世界とリアルの世界は別世界。ルールが違うのだ。
リアルの世界では会社の規模や、知名度や資金量がものを言う。
しかし、オンラインではそんなものはあまり関係なくて、いわゆる"評判"とか、信用とか…
この本で言われるところの「ウッフィー」なるものが重要なのだ。
●ウェブ2.0の成功はウッフィーで決まる
ウェブ2.0の世界で成功するには、頭を切り替えてソーシャル・キャピタリストになることだ。ソーシャル・キャピタリストというのは、社会主義者ではない。ロックフェラーやビル・ゲイツ同様、成功を追い求める。
ただし、成功の中身はだいぶ違う。ソーシャル・キャピタルはお金ではないのだ。ソーシャル・ネットワークで結ばれた人同士の間に時間をかけて育まれる信頼。あるいは尊敬。あるいは評価。こういうものが、ソーシャル・キャピタルを形成する。ウッフィーは、このソーシャル・キャピタルはという固い言葉の別名と思ってもらえばいい。
そして、ソーシャル・キャピタリストとは、大勢の人と信頼関係で繋がり、コミュニティを形成し、ウッフィーを増やす人を意味する。
そして、このウッフィーこそ、ディスカヴァー・トゥエンティワン社が最も得意としている「資産」であり、個人が企業に入らずとも影響力が持てる「資産」の正体なのである。
先日から、このブログでも無意識的にディスカヴァー社のことをブログで記事に書いたり、本を取り上げたりするのが増えている気がするが…
それはオンラインの世界の住人である私としては、ごくごく自然なことなのだと思う。
繋がりを求めてブログを書き、ツイッターを使い、そして相手がそこにいること。
バックグランドもよくわかり、書き手の素性もよくわかり、そして理念やビジョンに共有できるからこそ、その会社の活動を広めていきたいと思うのだと思う。
というか、個人的にそうでなければ、あまり書こうと思わないのだと思うけれど。
私はディスカヴァー社さんから、1円のお金も貰っているわけではないが…
(いや、先日のイベントで交通費くらいは受け取ったが、それはニーチェが数冊変える分くらいなもの。そのくらいの金額で肩入れ記事を書くようなことは、まずないですから…笑)
結局、今まで積み重なってきた「ウッフィー」を媒介にして、こうして取り上げたり、取り上げてもらったりするのだと思う。
そういう「ウッフィー」とか信用とか評判というものを通じて…
こうしたウェブ2.0やソーシャル・メディアといったオンラインの経済のなかに…
大企業がリアルの社会の論理を持ってきても、まったく通用しないのは、やはりルールが違うからなのだ。
この本は、ハードカバーでありながら、とても読みやすくツイッターをはじめとする「フリー」の世界での活動の仕方を教えてくれる。
解説者として、日本のツイッターの第一人者と言われているらしい津田大介さんのこんな言葉がある。
これはツイッターについての本ではない。ツイッターに代表されるウェブ2.0に花開いた数々のツール、ブログ、ポッドキャスト、SNS、wiki、ソーシャルブックマークetcで、私たちの世界のルールがどう変わったかを革命的に教える本だ!
津田さん、「革命的」(オンラインの人にとっては…)は言い過ぎだけど、確かにリアルの世界の人(企業)には確かに「大いなる革命」のインパクトなのかもしれません(笑)
ツイッターをやっている人は特にオススメで、やっていない人もぜひとも読んでもらいたいです。
| ツイッターノミクス TwitterNomics | |
![]() | 村井 章子 文藝春秋 2010-03-11 売り上げランキング : 517 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
*読書メモは多くなったので、「続きを読む」に追記しました。
【読書メモ】『ツイッターノミクス』@タラ・ハント
ウェブ2.0のソーシャル・ネットワーキング・パワーを活用するのは、意外に難しい。お金をかければ何とかなる、と思ったら大間違いだ。
●ウェブ2.0の成功はウッフィーで決まる
ウェブ2.0の世界で成功するには、頭を切り替えてソーシャル・キャピタリストになることだ。ソーシャル・キャピタリストというのは、社会主義者ではない。ロックフェラーやビル・ゲイツ同様、成功を追い求める。ただし、成功の中身はだいぶ違う。ソーシャル・キャピタルはお金ではないのだ。ソーシャル・ネットワークで結ばれた人同士の間に時間をかけて育まれる信頼。あるいは尊敬。あるいは評価。こういうものが、ソーシャル・キャピタルを形成する。ウッフィーは、このソーシャル・キャピタルはという固い言葉の別名と思ってもらえばいい。そして、ソーシャル・キャピタリストとは、大勢の人と信頼関係で繋がり、コミュニティを形成し、ウッフィーを増やす人を意味する。
●オンライン・コミュニティでは、カネの切れ目が縁の切れ目ではなくて、ウッフィーの切れ目が縁の切れ目
信頼を失い、みんなにそっぽを向かれたら、ウッフィーは減る。言うまでもなく、リアルの世界では、大企業や大富豪の影響力はいつまでも絶大だ。だが、オンラインという新世界では、ゲームのルールがまったく違う。
●ウェブ2.0の世界で起業に成功する方法は、はっきり言って3つしかない。
ポルノか、でなければ運頼み。または、ウッフィーだ。
●ウッフィーはどうやって増やす。
好かれること、つながること、一目置かれること(人気ブログ「ボインボイン」作家ドクトロウ)
●ソーシャル・ネットワークの基本は、一にもニにも信頼なのである。
信頼は、お金で買うことはできない。お金を払って何かをしてもおうとか注意を引こうと言うのは、オンライン・コミュニティでは不誠実な行為とみなされる。
●市場経済ではお金で回るが、ギフト経済はウッフィーで回る。
ギフト経済では、与えれば与えるほどウッフィーが増える。ここが、市場経済と大きく違うところだ。
●ウッフィーを貯めておくのは意味がない。
ウッフィーには、流通することによって価値が高まるという性質があるからだ。たとえば、Aがみんなに喜ばれる事業を始めるとしよう(ウッフィーを増やす)。それに共感したBが、仲間にクチコミで広めるなどの形で力を貸す(ウッフィーを使う)。すると、A、B両方のウッフィーが増える。こうして、コミュニティの中でウッフィーが流通すれば、必然的に人と人の繋がりが増えることに名る。これこそが、ウェブ2.0の世界で成功する決め手であり、また本書のテーマなのである。
現代はお金で影響力を獲得できるとは、限らない。影響力の源泉は、ソーシャル・キャピタルにシフトしている。
■ウッフィーを増やす五つの原則
1. 大声でわめくのはやめ、まずは聞くことから始める。
2. コミュニティの一員になり、顧客と信頼関係を築く。
3. わくわくするような体験を創造し、注目を集める。
4. 無秩序もよしとし、計画や管理にこだわらない。
5. 高い目標を見つける。
■ウェブ上で顧客を増やす8つの秘訣
1. 製品やサービスは、できるだけ幅広い層(初心者)を対象に設計する
2. コメントには必ず返事をする。否定的な返事でもよい。
3. 批判を個人攻撃と受け止めない。相手は、わざわざ時間を歳て改善すべき点を指摘してくれたのである。
4. 有益な指摘やアイデアには公に感謝する。本人にとっては嬉しく、他のメンバーにとっては励みになる。
5. 新機能や変更は必ず事前に知らせ、フィードバックを得る。
6. フィードバックを活かしてこまめに改善する。それによって、常に顧客の声を聞く姿勢が伝わる。
7. フィードバクを待つのではなく、こちらから探しにいく。コメントやメールがこなくても、顧客は100%満足しているわけではない。
8. どんなに愛されている会社や製品でも、あら探しをする人は必ずいると覚悟する。
●初心者でも使い易いものを作る方法
顧客のニーズを把握したら、たくさんの人に必要とされている機能を採用し、ごく一部の人しか欲しがっていない昨日は思い切りよくカットする。
■長く愛されるための11のポイント
1. ディティールで差をつける。細部へのこだわりが特別な感じを演出して、満足度を高める。
2. ワンランク上を目指す。顧客の期待を超える満足感を目指す。
3. 感情に訴える。製品・サービスへの愛着は、コミュニティを生み出す力になる。
4. 楽しさの要素を盛り込む。思わず笑ってしまうような体験を創造する。
5. あたりまえのものをファッショナブルにする。全然オシャレでないものでも、クールにすることは可能だ。
6. 「フロー体験」を設計する。みんながやみつきになるような仕掛けをよういする。
7. パーソナライゼーションの余地を残す。誰でも「自分だけの特別なもの」が大好きだ。
8. 実験精神で望む。新しいことを試し、顧客を巻き込む。
9. シンプルにする。使いやすいものほど愛される。
10. お客様をまずハッピーにするビジネスモデルを構築する。
11. 媒介役であるソーシャル・キャピタリストをつくる。製品やサービスが生み出す体験を通じて人々を結びつける。














![紳竜の研究 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51P2Cy5nsmL._SL75_.jpg)












![BIG tomorrow (ビッグ・トゥモロウ) 2009年 07月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61mtePCa3YL._SL75_.jpg)











