【書評】10人中9人に嫌われてもいいから、残りの1人に興味をもってもらう―GIGAZINE 未来への暴言 | 鹿田尚樹の「読むが価値」

2011年01月26日

【書評】10人中9人に嫌われてもいいから、残りの1人に興味をもってもらう―GIGAZINE 未来への暴言

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久しぶりにゆっくりと本を読みました。でもって、かなり面白かったのでご紹介します。

『Gigazine 未来への暴言』は、"日本で最も読まれているモンスター・ニュース・サイト"である、GIGAZINE(ギガジン)の編集長・山崎恵人氏が、ネットメディアを通じて、現在、そして未来に、一体何を感じているかということを綴った本です。

とにかく「日本一のブログメディア」であるギガジンの中の方が、一体どんなことを考えているのかということに興味があり、手にとってみたわけですが、「そうなんだ」「やっぱりな」と共感できるもの、そして「なるほど」と想像以上に興味深い視点が詰まった一冊になっていました。

ネットでメディアを運用している人にとっては、とても参考になるもの、したいものがかなり凝縮されているのではないでしょうか?

以下、個人的に気になった部分をいくつかご紹介します。

・10人中9人に嫌われてもいいから、残りの1人に興味を持ってもらう
インターネットをメディアとして考えた場合、100人のうち99人に嫌われても無視されてもいいから、たった1人にリーチすればそれで十分、というわけです。極端な話、1000人のうちたった1人でも、パソコン経由のインターネットであれば3万人です。(*日本のインターネット人口はパソコン経由で3000万人程度)

面白い特徴として、ポジティブなコメントを残す人はあらゆることについて大抵ポジティブな反応をしており、ネガティブなコメントを残す人はあらゆることについてネガティブな反応をしている、という事実があります。結果、あらゆるものについて素直に受け入れている人と、あらゆるものに文句を付けている人とに分けることが可能です。

GIGAZINEくらいの規模になれば、メディアとしてかなり大規模ですから、マスメディアのように「たくさんの人に好かれる」「なるべく嫌われない」というような方向を目指す可能性もあるわけです。

しかし、「無難で面白くないものが多い理由がまさにこの全方向美人を目指す方向性によって形つくられてきた」と書かれているように、10人中9人に「嫌われない」ような"お付き合い的"な在り方が、逆に「無難で面白く無い物」を作り、結果として誰からも好かれないようになってしまうのではないか?ということですよね。

「あ〜、あるある」と割と有りがちな落とし穴なわけですが、私も色々と心当たりのあるところで、自戒を込めて読んでいたわけです(汗)

詳しくは本書を読んで感じたり、考えたりして頂きたいのですが、GIGAZINEのような規模ではなくても、ブログなどのメディアを運営・活用している者としては「10人中9人に嫌われてもいいから、残りの1人に興味をもってもらう」ということについて、改めて意識を向けてみる必要があるのかもしれませんね。

個人的には結論に繋がる「無料であるものに対価を払うという時代」という部分に、深く共感しつつ読んでいたので、興味があれば、みなさんも読んでみるといいと思いますよ。ネットを通じて活動をしている一人として、とてもオススメしておきたいと思います。
GIGAZINE 未来への暴言
GIGAZINE 未来への暴言山崎恵人

朝日新聞出版 2010-12-07
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